「で、アーチャー。用件とは」
千代は、男の方を見ずにいう。
「ああ、メートルが言っていたマスターの調査の件だが……」
「ん」
女はそれを聞いて人形を整備する手を止めて、男の方に向き合う。
「メートルが派遣した偵察用人形の情報を基にオレなりに調べてみたが、だいたいのマスターがすでにこの街に入っているようだ」
「なるほど、でどうだった?」
「セイバーとアサシン以外のマスターはおおよそ顔が割れた。ビンゴだ。サーヴァントはまだ分からないが……」
「ありがとう。今はそれだけ分かれば十分、か……」
女は腕を組んで考え込む。
「問題はサーヴァントだけど、こればかりはもっと情報を集めて精査しないとだめかしらね」
「まあ、メートルなら大丈夫だろうよ。なにせこのオレがいるからな」
「……」
女は男を見て、こくりと頷いた。そして女は再び人形の整備を始めた。
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