街は年越しイベントで煌びやかに浮かれ果て、テレビをつけるとイベントの一環としてのマキシマサイズによるライブ中継が行われている。その中でミスミは白い息を吐きながら相棒であるルカリオと共にその浮かれたシュートシティを闊歩していた。光に怯えるように歩き、何度目かの一人年越し用の食料を買い込んでいく。相棒のルカリオが甘いものを求めていたのか手提げ式の紙袋にはお菓子がぎっちり詰まっていた。
「まあ、仕方ないことですね」
ふう、と息を吐いた後シュートスタジアムの方を見る。今年の締めくくりとしてのリーグイベントが開かれているということもあってリーグ委員長である彼女の恋人はイベントに出演している。故に大事な日は一緒に過ごす確率は非常に低かったが彼女はそれを承知していた。だがそれでもどこか隙間風が吹く心地がして、スマホロトムで愛する人の活躍をしきりにチェックせずにはいられなかった。
「ダンデさん」
小さく呟いた名前は年末特有の喧騒に呑まれていく。
「相変わらず、楽しそうですね。とても嬉しい限りです。愛する貴方」
スマホロトムを仕舞いこみ、再び年末の喧騒を歩く。
「さて、帰りましょう。風邪ひいたら大変ですからね」
ミスミはルカリオの手を引いて喧騒から離れていく。そして愛する人を待つべく家路へと急いだ。
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