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「──ありがとう」
 テーブルに置かれたチョコレートを一瞥し、馬岱はぽつりと呟く。そして、それを手に取り包みを開けた。中に入っているはココアパウダーがまぶされているトリュフが4個。そしてトリュフにはチョコレートペンシルで【love】と書かれていた。男は女の寝室に入り、つくり主の様子を見る。
「……ごめんね、こんなに遅く帰っちゃって。本当は俺に直接渡したかったよね」
 優しく髪を撫で、額に触れるだけのキスを落とす。
「せめて、これは君の前で食べたいからねぇ。きちんとお礼も言いたいし。でも今言わせてくれないかな」
──ありがとう。君のことを愛してる──
 そっと眠っている人の耳元で囁き、そしてトリュフは冷蔵庫にしまわれた。

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