七罪考察
冷たい雨が、体に染みる。しとしとざぁざぁとシャワーの水が降り注ぐ。体が硬くなっていくけどそんなことを気に留める暇はない。ただ私の罪が、洗い流せないだけなのだ。 その自分の罪を考える。始まりは恋心。一番大きいのは嫉妬心。その次に強欲。一番危…
七天虹罪行
紫暁明星
うつらうつらと視界が開いていく。結局眠りに落ちてもそれは浅く、疲れをとるには不十分なものだった。ぼんやりと彼が私のことを見ているらしい。「なぁメートル」 声が、聞こえてきている。もっとその声が欲しくなる。でもこれ以上求めてはいけないといさ…
七天虹罪行
藍染明星
何事にも始まりがあれば終わりがある。それはこの旅も同じことであり、今いる場所から私は歩みださなければならない。それはつまり愛する人との別れを意味する。ようやく彼の支えでやっと足に力が入りそうになったのに、第七の異聞帯の切除が終わり、異星の…
七天虹罪行
緑眼牢獄
序 ええ、さんのことですか? 知っていますよ。修道院のお菓子について話したり、私の特製クッキーについてコメントしてもらっていたので。彼女の助けがなければあのクッキーは出来上がらなかったようなものです。え? 他にもあるんじゃないかって? それ…
七天虹罪行
黄染毒杯
「ところでナポレオン殿、殿の調子はいかがですか?」「ああ、のことか。穏やかに過ごしているが……シェイクスピアがいうのならなにかあるのかい?」 カルデアのある書斎にて、シェイクスピアが今にも踊りださんとばかりの調子でナポレオンに「オセロしなが…
七天虹罪行
橙の星屑
の手記より抜粋 どうやら彼は本気らしい。消えない虹を見せようとしていろいろ策をめぐらせているそうだ。消えない虹なんてあるはずないというのに、見たいと言ったばかりに彼は本気になって見せようとしている。一日ずつと言っているが昨日のデザートの件を…
七天虹罪行
赤色巡礼
「虹を見たい」 それは深夜に二人きりでマイルームにいるときの出来事だった。はぽつりとなんともないような拍子でつぶやいた。「―――パルドン? 虹だって……?」「いや、なんでもないです。忘れてください」「いやいやいや、愛する人の一言一句はそりゃ…
七天虹罪行