「―――いや、あり得ないですよまさかここまで仕事をため込んでいたとは」
「いやぁあまりにも量が多くてね……」
八番隊隊舎にて、年の瀬にも関わらず京楽春水は書類としぶしぶ向き合っていた。日頃の行いを示すかのようにその山は高く積みあがっている。基本的に隊舎に寝泊まりしている風花蓮がいたため、渋々彼が仕事をさぼろうとしないか見張りを彼女がすることになった。少しだけ呆れつつもそこまで軽蔑するような顔を見せずいつもの無表情を浮かべている。
「でさぁ、もう夜だし年越しじゃあないの」
「明日に持ち越し……なんてことはやめてください隊長」
「じゃあさ、年越しまでに終えられたらさぁその流れで姫初めで」
「……いや流石にそれは……」
「あー。顔赤くなった、可愛いねぇ」
にまにまと京楽は温かい目で風花を見る。とっさに彼女は顔を伏せてただただその場でうずくまった。
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